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   高層ビルの建設中の巨大なクレーンがいつのまにか高くなっていて、建物完成後にはいつのまにか無くなっている。どうして?どうやって・・・? 皆さん不思議に思われているでしょう。
あの巨大なクレーンは「タワークレーン」と呼ばれています。建物が高くなるにしたがい上に柱を継ぎ足していきます。その伸びた支柱をクレーン自体が登っていきます。
登るといった表現ではわかりづらいでしょうか?クレーンの下部に油圧シリンダーが搭載されており、押し上げてゆきます。これを何回も繰り返して徐々に上に上がっていきます。
余談ですがクレーンのオペレーター(操縦士)は朝一度登ったら夕方作業が終わるまで降りてきません。クレーン内部にはトイレもエアコンも完備されています。
さて完成後はどうやって降ろすかというと、まず一回り小さいクレーンを屋上に組み立てます。これを使って大きい方のクレーンを解体しながら地上に降ろします。それでは残された小さいクレーンはどうするの・・・? ご心配なく。更に小さいクレーンを組み立て、解体し降ろすのです。親クレーンを子クレーンが降ろし、子クレーンを孫クレーンが降ろしていくわけです。このような繰り返し作業で小さくしてゆき、最後には人の手で解体しエレベーターで降ろします。あんなに巨大な物がこんなにも小さく変化していくのです。

 

    正解は・・・実はどれも正解です。現在総称として一般的に 「油圧ショベル」 という言葉が使われています。ユンボ及びパワーショベルは商品名です。ユンボとはフランスの重機メーカー「シカム社」が販売した油圧ショベルの商品名でした。ヨーロッパでは1940年代から油圧ショベルは作られていました。日本では1960年に三菱重工がシカム社の技術提携を受け国産初の油圧ショベル「三菱ユンボY35」を販売しました。ここから油圧ショベルが普及しはじめ、ユンボという言葉も同時に広まったわけです。同じく、パワーショベルは日本のメーカー「コマツ」が使っていた呼び方です。
バックホウとは油圧ショベルの先端に付いている部品の形状によるものです。先端の部品は色々と付け替えることができるのですが、一般的な油圧ショベルについている手前側に土をすくうタイプ(写真)をバックホウタイプback=後ろ向き hoe=鍬、鍬で掘る)と言います。ただし我々が普段使っているバックホウという言葉はその部品のことを呼んでいるのではなく、手前向き掘削の油圧ショベル全体のことをバックホウという認識で使っています。これも習慣でついた呼び名であり、多少意味合いに差があります。
工事現場では、実際にユンボ、バックホウという言葉が日常的に使われていますが、ショベルカーという言葉はあまり使われません。ちなみに英語圏でパワーショベル、ユンボ、バックホウと言っても通じないと思います。英語では a hydraulic excavator と言います。(hydraulic:油圧 excavator:掘削機)

 
 

   現場で望遠鏡を覗いているような人を見たことがあると思います。これは「レベル」や「トランシット」いった器械をつかって測量をしています。レベルは高さを測る機械です。中を覗くと確かに望遠鏡のようになっていて、遠くに設置した定規の目盛りを拡大して見ています。この望遠鏡の部分が360°水平に回転するようになっています。つまり何処をみても水平な高さがわかるようになっています。この水平の高さを基準として高低差を測っていきます。A点が基準よりマイナス1m、B点が基準よりプラス2mとした場合A点とB点の高低差は3mです。このように高さを計算して離れた点の高低差を測っていきます。
トランシットも同様に望遠鏡で目盛りを見るのですが高低差ではなく角度を測ることができます。これらの測量が正確に施工する基本となっています。
 
 
 
   建設中の建物を見ると、ネットに囲われたパイプが建物の四方を覆っていますが、これが「足場」と呼ばれるものです。仮設階段として使用したり、コンクリート工事や外壁仕上工事等をしたりします。
足場は建物とほぼ同じ高さになるので、風や地震で倒れない様に、施工中のコンクリートの外壁や鉄骨に専用の金具を使ってしっかり固定します。これを「壁つなぎ」と言います。コンクリートの外壁にあらかじめ埋め込んで設置した金具や、鉄骨に取り付けたボルトに壁つなぎ金具(左図)を設置し、足場を接続し固定します。(金具はコンクリートの中に埋めこんであったり、鉄骨に直接着けられている為非常に頑丈です)
外壁がタイル仕上の場合、足場が設置されている間は壁つなぎ部分は壁から金具がでているのでタイルを貼ることができません。しかし完成ともなれば足場は撤去されてしまいます。残された部分はどうやって貼るのでしょう?
答えは、足場を撤去する際に、手で1枚1枚貼っていきます。しかし、かなりの箇所数があり、手間のかかる作業になります。技術の進歩で一見機械化されたように見える建設現場ですが、本当はこうした手作業が最終仕上げ工事となっているのです

     

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